隠れLDのまとめ
2011-01-04


ようやく昨日、甥っ子も無事帰宅しました。1日4時間の勉強もがんばってくれました(午前中2時間は英・数の強化、午後は2時間以上学校の宿題)。家族と離れ、期間限定の下宿生活からも、自信を得るところがあったようです。思春期男子は旅に出るべし、かもしれない。

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隠れLDのまとめです。

ある意味、LDって、天才。

と思いました。まず、理解がめちゃくちゃ早い。そしていったん自分のものにした知識は、当然のごとく応用が効く。しかもそれが、たった1回の学習で可能になるわけです。おそらくこういうタイプを天才と呼ぶんじゃないだろうか。

ただ、そのための条件はかなり厳しい。慣れている&余計な刺激の少ない環境で、体調も気分も良く、本人の関心がそこに向いているときに、タイミングよく本質的な情報を結びつけてあげると、ど真ん中ストライクゾーンに入るわけで。

LD児の学習の決め手は、1に環境、2にタイミング、3,4がなくて、5に内容。

という結論のようなものに至りました。

これが定型発達の「秀才」児になると、内容がトップに来て、環境とかタイミングよりも、上手な繰り返しということになるんだと思う。全然質が違いますね。

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学習内容について言えば、

天才児(隠れLD):本質をちょっぴり教える→練習問題の順序・選択によって、段階的に細かい知識とゆるく結びつけていく(トップダウン学習)

秀才児(定型および伝統的学習方法):基礎から応用へ段階的に教えていき、それぞれの段階で練習問題をする(ボトムアップ学習)

という課題構成が適しているんじゃないかと感じました。

教材選択については、

天才:図表、シンプル

秀才:文章、詳細

というようなざっくり分け。とにかく文字情報が多すぎるのは苦手なようで、基本的には落書き帳にシンプルにまとめ、やむをえない場合には、重要単語だけに赤丸をする(それ以外は無視…)などの方法でしのぎました。

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苦手な英語ですが、普段の学習方法を考案しました。(といってもこれは定番なので、これは定型の子でも有効だと思う。ただし、LDの子に対しては、教える側が主に準備・書き取りをする)

1.教科書の英文を拡大コピーし、1文ずつに分けて、ノートの左ページに貼っておく。2行になるときは、文の区切りで分かれるようにする。

2.主語に下線、動詞を○で囲む、文の区切りを斜線で入れる。

3.英文を読ませて和訳させる。(ここのみ本人がやる)

4.和訳の途中で、わからない単語は赤で○をして意味や発音を書く。文法の重要事項は青の□で囲み、簡単にまとめる。←タイミングよく、シンプルに提示することがポイント。

5.なるべく直訳の和文を右ページに書く。

6.和文も英文と同じところに斜線の区切り(必要ならば下線や○も)を入れ、文法や単語も同じように色分けし、記号や色でも英文と対応がつくようにする。

ここまでやってみて、和文→英訳を書かせたら、割と楽に思い出していました。これを1日1回、2,3日やれば、ほぼ丸暗記できるんじゃないかな。1日に2回以上繰り返しても効果は上がらないと思う(LDの場合)。

英文では、まずは文の区切り、つぎに文の構成(単語の順番)が難しいようです。読みは割とできてました。とにかく声に出して読むことが重要。

不規則動詞の過去形の暗記も、まずは読むところからやりました。(これは前に書いたよね?)

本人に書かせると、書く方に注意がそれてしまうので、まずは見せる、次に読ませる、最後の仕上げに書かせる、の順番がいいかもしれない。


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