食おりあ
2008-10-23


タイトルは誤変換にあらず。

茂木健一郎は齋藤孝の次に好きな学者タレント(失礼?)さんなんですが、彼によるとクオリアとは「意識の中で立ち上がる、数量化できない微妙な質感」だそうです。

私がクオリアを強く感じるのは、料理をしているときであります。この頭で考えるところの味を再現するためには、何をどのくらい、と逆算で計算して料理しているところがあると最近気づいたので。上手に再現されるととてもうれしい。うまくいかなくても、料理から失敗原因を探るのも、それはそれで。料理をする人だけの密かな楽しみであります。

まぁクオリア以前に食欲という動機付けが必要かも。

茂木さんによる勉強法やら脳活性法やらの本が売れているそうですが(アマゾンで目次を中見検索できますよん)、どうでしょう、このクオリアという概念を受け入れるかどうかで評価が天と地ほど違ってくるような気もします。一つ言えることは100ます計算や脳トレほど単純ではないですねぇ。えてしてこういうマニュアル本を真に受けるタイプの人は、クオリアとなじみにくいような気もしますが…この本買うなら、ちょっと待ってブクオフ100均にてだな。むふ。

次は料理のクオリアについて書いてほしかったりする。それならプロパーで買ってもいい。

ちなみに、料理はヒジョーに脳のトレーニングになります。家にある材料をうまくやりくりしながらテキトーな時間的経済的制約もあって、結構最適化が難しいのであります。

などと思っていたら、「脳と仮想」を読みたくなって、あちこち探したら、文庫本専用本箱の隅から発見されたのでこれ読みながら寝ます。そういえばこの本のレビュー書いてなかったよね?非常にレビューしにくい内容ではありますが、読んでみると、学者というものの頭の中味をかいま見るようで、楽しいですよ。茂木さんはとても正直な人なんだと思った。正直に書かれた本は、内容はともあれ、心を温めます。

エルは遅めの赤ちゃんうらやましい期。確かにジェイの日に2度ごはん+ミルクやらおむつやらおんぶやらで1日暮れているので仕方がないところではあります。感情のブレが大きいようです。時間のある限り相手をしています。言うこと聞かなくて、しかもゆっくり休めなくて、しんどいですが、まぁこれも一時期。こういうときのために体力貯金はあるのだ。エルはおりこうに過ごしているときよりもずっと大きな何かを、理屈ではなく、身体全体で会得しようとしているのだと思う。まだまだ甘えたい5才2ヶ月。…まだ5才だもんなぁ。

[本とCDレビュー]

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