6歳にオススメな、モンテのエッセンス。
2009-09-21


絵本についてレビューしたいと思いつつ、すっかり後回しになってましたが、とりあえず、モンテが6歳児に与えたいと思った文化的な興味の「種子」となるかもしれない絵本などを紹介します。

あと、厳密な意味でのモンテ法からは少し離れたとしても、現在の日本における、手に入れやすさ、扱いやすさ、値段などを考慮して、個人的にリーズナブルであると判断したものを紹介しています。

【地理】

『はじめてのにほんちずえほん』、てづか あけみ (イラスト)、赤澤豊 (監修) 、ピエブックス、2008、1890円

モンテ法では、シンプルな地図のパズルなどで地理に対する興味(というか、地図に対する慣れのような気もする)を引き出すようですが、「パズル」という幾何的な遊びを介さなくても(ピースを一つ残さず片付けて管理するのって面倒だし(^◇^;))、カラフルなイラストの入った地図絵本もなかなか魅力的です。はっきり言ってこのかわゆいイラストが気に入って購入しました!が、なかなかのすぐれもの。何がいいかと言えば、文字が少なく詳述に走らないので、暗記に流れない。絵を眺めてあれこれと連想するだけ。夜寝る前に「あ〜温泉入りたいね〜」とか「いとこたちはこのあたりに住んでるんだよ」とか「エルのおうちはこのへん。周りにはこんなものがあるんだね〜今度行ってみようか?」などととりとめもなくしゃべっていると、眠くなることうけあい(笑)

【歴史】

『せいめいのれきし―地球上にせいめいがうまれたときからいままでのおはなし』、バージニア・リー・バートン (著)、 いしい ももこ (翻訳)、岩波書店、1964、1680円

モンテは「地質学的な基礎の歴史」について、子どもに提示する方法を語っています。類似した視点を、かのバージニア・リー・バートンも持っていたのか!とちょっと驚き。『ちいさいおうち』に感動した方には特にオススメです。とっつきやすいというわけではありませんが(むしろエルは最初怖がってなかなか自分では開かなかった)、大自然の成り立ちというものに対する畏怖感がありありとあふれる迫力ある絵に、大地創造に関する宗教的基礎が薄い日本人であっても、圧倒されてしまいます。読み込むうちに、「○○を探せ!」的な細かいイラスト探しもできそうです。

文明の開化についての文献は探し中。マンガ「世界の歴史」とかはどうだろう?学習の入門は教育漫画でもよいと、親野智可等さんも述べていたし。ただし6歳児には、文字が小さい、ルビが少ない、などの難しい点もあり。

【言語】

『五味太郎・言葉図鑑』全10巻、五味 太郎、偕成社 、1993、12600円

フルセットで紹介しましたが、1冊ずつ買えます。というより、図書館でぱらぱらとめくって、気に入ったものを借りて(もっと気に入ったら買って)みることをすすめます。眺めて楽しい、ナナメで新鮮な日本語論。よい・悪いや好き・嫌いを越えた、グレーゾーンの感情をくすぐります。大人の微妙な反応を見て、子どもも日本語の奥深さを学び取るでしょう、なんちゃって。

【算数・数学】


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