シュタイナー幼稚園ってこんな感じなんだ。
2009-09-21


実は、モンテと並行してこんな本も読んでいたのだった。

『0歳から7歳までのシュタイナー教育』、堀内 節子 (著)、学習研究社 、2000

ざっと感想をば。

本書は、シュタイナー幼稚園経営25年というベテラン先生による、シュタイナーの入門書&実践書です。よく選ばれた言葉の語り口があたたかく、抵抗なくすんなりと読みやすいです。シュタイナー幼稚園の様子も細かく記録されていて、それがステキでした。特に、「日本の幼稚園でシュタイナー教育をする際に、年中行事をどう扱うか?」という考察は出色。ドイツと季節的に重なる部分も視野に入れつつ、日本独自の解釈を試みているところには感心しました。最後の、育児の悩みにお答えしますな章は、まぁ、シュタイナー系ならそう答えるだろうなぁ、という感じで、参考になるというよりは、フツーの育児との距離感をちょっとだけ感じたかも。逆に言えば、こうしなければ、という凝り固まった気持ちを脱出するきっかけになるかもしれません。

シュタイナーは、とりあえず、現在の私の問題意識からすると、のめり込むほどではないのですが(でもいつかもっと調べてしまうかも)、感じたことを一言で言えば「ヒーリング」です。最近流行のベビーマッサージの人は、シュタイナーの人智学およびシュタイナー教育のエッセンスを取り入れたら差別化が図れるんじゃないかと思ってみたなり。独自の癒し系楽器やらゲーテの色彩学やらアロマオイルなどを上手に身近に使っていました。

季節感の取り入れかたも、生活の中でぜひ真似したいです。最近、エルやジェイと一緒に出かけると、どんぐりや松ぼっくり、椿の実などをたっぷり拾って帰ります(ジェイのオムツ用ビニール袋が便利♪)。すすきの穂やえのころ草やサクラの枯れ枝などは花瓶に差して。小さな雑草のブーケは、トイレに(!)飾ります。季節のテーブルというほどではないけれど、子どもの見つけた季節の自然を素朴に飾るのは、なんとも楽しいものです。都市には都市の季節感があるものなんですね。そういう発見が子育ての楽しさの一つかも。

[本とCDレビュー]
[マイ教育論]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット