前記事からのつながりで
「テキストを共有するということ」
について、もう少し書いてみます。
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自分の中でも、広がる方向がいくつもあって、とりあえず整理してみると、
1.テキストとして利用しやすいと思ったものと、その特徴
2.親子間・世代間コミュニケーションに役立つ
3.磨かれたテキストは、理解の道具となる
と、こんな感じでしょうか。
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1.テキストとして利用しやすいと思ったものと、その特徴
あくまでも、個人的経験にもとづく判断です。本来はあらゆるものがテキストになりうると思います。
幼児教育という視点から、テキストにしやすいと感じたものは、絵本の読み聞かせと、わらべうたです。
…そもそもテキストってなんじゃらほい?と尋ねられると、なかなか答えにくいのですが、「言語形式の文化的な共有財産」とでも言いましょうか。以下を読んで下されば、なんとなくわかるのではないかと思います。
まずは、絵本。選び方や利用方法にも、いろいろなやり方があると思います。エルの場合は、新しいものよりも、慣れ親しんだものから多く・深く吸収するタイプだと感じたので、数を厳選して、とにかくそれをくり返し使い回しました。とはいっても、絵本だけでも手元にざっと200冊くらいはありますが(^-^; エルが全てを気に入ったわけではありません。実質は50冊程度でしょうか。おすすめリストを作成しようしようと思いつつ、まだ部分的にしか紹介していませんね。…いつかきっと(苦笑)。しかし本当にオーソドックスなものばかりなので、私が紹介しなくても、みなさんしばしば目にしていると思います。
具体的な利用方法としては、寝る前に読み聞かせることが中心でした。読み聞かせをするときに気をつけていた点については、長くなるのでまたこれも後日(って、こればっかりですみません(^-^;)。
絵本の内容は、最初は物語絵本がほとんどでしたが、3才くらいからは、図鑑(科学)絵本もずいぶん増えました(エルの好みに合わせて)。
エルを見ていた印象では、直接的な知識よりも、現実をよく反映している物語の一部などのほうが、生活中で引用されて、発展していったような気がします。絵本の中で子どもなりに「?」や「!」と思ったことが、別の場面でふと現れ、解決したいと感じるようです。
これに対して、図鑑のほうは、事実の再認、知識の確認、という段階で終わることが多かった印象があります(もちろん発展することもありましたが、いくぶん、私の方で誘導していた感がなきにしもあらずではあります)。
子どもには、物語を好む子どもと、図鑑を好む子どもがいる、という分類もありますので、そのへんは、目の前の子どもによって大きく変わってくるところだと思います。
わらべうたのほうですが、こちらはとにかく「赤ちゃんが生まれたら一緒に歌いたい!」とはりきって、妊娠中からCDを買いました。でも、実際に聞いたのは、エルが生まれてからです。公文式の童謡カード(CD付き)の1,2,3集を買いました。選択理由は「選曲が基本的かつ網羅的」だったからです。(ちなみに、カードのほうは、CDほどは利用していません。カードについても後日ぜひ)曲目リストを見てもらえばわかりますが、アナクロです(いや、伝統的な正当派ばかりです)。しーかーしー、
古くからある童謡ほど、日本語のリズムがメロディーに生かされている
に違いないのです。
たとえば、「うさぎとかめ」の、すばらしい日本語リズムをご存じでしょうか?
もしもしかめよ かめさんよ
せかいのうちで おまえほど
あゆみののろい ものはない
どうしてそんなに のろいのか
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