夏休みもあと1週間。定期的な予定では、一年で最もしんどいときかもしれないですねぇ。
ここのところ、何を書いていいものやら方向性がイマイチなのに加えて、PTAシゴトも入って、すっかりその時間をとらなくなってしまいました。
思いつくことはいろいろあるのですが。ま、時期を待つことにします。
とりあえず、読書をしたので報告。最近ベストセラーものが続きますが、
『悩む力』 (集英社新書 444C) 姜 尚中
http://www.amazon.co.jp/dp/4087204448/ref=cm_sw_r_tw_dp_6Dznqb0GY87SR
です。
平易な言葉で語られていて、非常に読みやすいです。飛躍や力みもなく、淡々と流れていくような心地よさ。絶望の淵にいる人も、イマイチ満たされない感じを抱えている人も、さらっと読んでなんとなく納得できます。
現代を生きる悩みに対して、100年前(夏目漱石、マックス・ウェーバー)の見方を丁寧に解説しつつ示してくれます。それらがいい感じに重なったりずれたりして、自分の視点が少しずつ変わってゆくというさじ加減が絶妙です。
これは、何か情報を得るための本ではなくて、文章に自分を投影して、一つ一つをゆっくり確認するために読む本ですね。
それぞれの大きなテーマに対する結論めいたものは、ごくささいでありふれたものなんだけれど、それがかえって誠実で安心感を得られます。
筆者自身が、エキスパート級の悩む人だからこそ、書けた本なのでしょうね。
私はといえば、常に悩んでくよくよしてばっかりですが…ま、それでもいいのかなぁと。背中を押されたんだか現状を肯定されたんだかよくわかりませんが(笑)、読んでみて感想くらい書いておこうかな、という気持ちにはなりました。
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